愛用のメガネが壊れてしまった時、メガネ一式で購入しなおしが必要です。でもそのメガネは本当に壊れてしまったのか、実は『ちょっと直せばまた使えるんじゃないか?』と思ったことってありませんか。
ここでは、調整で直せる程度のメガネや修理しないと直らないメガネ。修理も出来ない等、その区別の仕方をご紹介していこうと思います。
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メガネの腕が外れた場合と破損の違い
メガネの腕(テンプルパーツ)がぱっと見て確かにテンプル部分が分離し破損したように見えます。・・・が!実はメガネのテンプルネジが緩んで外れただけの場合があります。
特殊なネジでなければ、それ程待つこともなく直せます。ただし、メガネ屋さんの込み合い状況によっては数時間もしくは、1日預かりになるかもしれません。
壊れた場合はというとこんな状態です。
ネジを入れる輪っかの部分が切れてしまっている部分がみえますか?
画像が小さくてすません^_^;
プツッと切れてますよね。
こうなっていると調整では直せない状態です。この切れ目からドンドン変形が広がり、最終的にねじ切れてしまいます。
ネジが緩んで外れてしまう箇所とは?
メガネはずっと使い続けると、組まれているネジが徐々に緩んでくるものです。
1度締めたネジは一生緩まない!外れない!訳ではないんですよね。ただ、箇所によっては外れにくさに違いがあります。
緩み外れやすい箇所
外れやすいは言い過ぎかもしれませんが、比較的に緩みが早く、外れてしまう箇所があります。
その部分はというと
- テンプルネジ(メガネの腕の繋ぎ目)
メガネを外してテンプルを折りたたむことを繰り返すことで緩む原因に繋がります。それからもう1つ。片手でメガネを外すとテンプルネジ部分の止め金具に負担がかかり、緩みの原因になります。更には変形にも繋がってしまいます。説明書でもあるように、メガネは両手での掛け外しをするようにしましょう。
- クリングスネジ(鼻パットのネジ)
メガネの掛け外しなどで鼻に乗るパットは鼻の形に合わせて大抵動きます。その時にパットのネジが少しずつ緩んでくることがあります。
緩んだネジはメガネ屋さんに行かなくても、ホームセンターで小さなプラスドライバーが売っていたりしますので、自分でメンテナンスも実は可能なんですよ!
ただ、締める力の加減でネジ穴が壊れる可能性があるので、お店に持って行くのが一番安心です。『結局それかい!』スマセン(;^_^A
メガネのテンプルとクリングスのネジは緩みやすいのはどっち?
私の経験上結論から言うとテンプルネジの方が、緩みやすい!
メガネの掛け外しの際に片手で行うことが無意識に多いと締めてある止めネジの金具パーツに負荷がかかってしまい、金具の変形や緩みにつながってしまいます。
それと!メガネケースにしまう時に、テンプルを折りたたみますよね。また、掛ける際は広げて掛ける。何度も繰り返すことで緩んでくる原因にもなります。
鼻パットは何か負荷がかかるような事が無ければテンプルほど緩みは起きないです。
ただし!どちらもメンテナンスをしないでおくと、緩みの限界で突然パーツが外れてしまうかもしれません。もし、自転車や自動車など運転中などに起きたら大変危険です。なので、メガネ屋さんに行って点検してもらいましょう。
メガネ屋は販売するだけでなく、アフターフォローもちゃんとしてくれます。
『何も買わないのに気が引けるな~』と思うかもしれませんが、それは逆でメガネを大事にしていることが伝わり喜ばしいことです。少なくとも私はそうでした。悪化したした状態で持ってこられるほうが、店員さんにとってきっついです。(;^_^A
車の車検なんかはお金がかかるけども、メガネの車検(メンテ)は無料です。ごく稀に料金を取るところもあるかもしれませんが、私の経験上なかったです。もしほんと~にかかってもきっと安いもんだと思います。それが不安なら最初にかかるか聞いてみましょう!
メガネの修理が出来るケース
修理をしてくれる店の場合で行う、主な方法をを紹介します。
修理箇所は沢山ありますが、よくあるケースとして
- リム切れ
- クリングスアーム折れ
- テンプル丁番輪切れ
- ネジ折れ
- メッキ剥がれ
リム切れ修理
レンズを支える枠の部分が切れてしまうことです。リム切れを起こすとレンズは支えを失い、外れてしまいます。
私が知っている修理の方法としては、溶接やレーザー溶接になります。
クリングスアーム折れ修理
鼻パットを支える部分です。
レンズの枠からにゅ~っと伸びてるのがクリングスアームです。
修理は溶接、レーザー溶接です。
テンプル丁番輪切れ修理
テンプルはメガネの折りたたむ腕の部分。
輪切れは、プラスのネジをかこっていて、差し込む輪っかの部分になります。
修理の方法は溶接、レーザー溶接になります。
ネジ折れ修理
ネジ穴にネジが折れて中に詰まってしまった状態です。
詰まったネジを抜く修理は私の知っている限りではこの方法で修理しています。
- その部分を熱して油を差して抜く
- 直接詰まっている金属を削り抜く
- メガネ用のネジ抜き器で抜き取る
実は最後にもう1つ。ネジの頭が少し出ていれば、小さい鉄ノコでプラスかマイナスの溝に加工してドライバーで抜く方法もあるんです。しかし、フレームに傷が入ることが多いのでお勧めできません。
再メッキ修理
元々の色に近いようにメッキをかけます。
剥がれてしまったメッキは光沢があったのに、つやけしになったり
グレーでも濃いめであったり薄めになったりとイメージに違いが出てきます。
なるべく同じに近いようにはしてくれますが、妥協が必要です。
修理したメガネの強度や見た目は?
破損した部分の強度を保つためにもとの状態よりも太く固定され、見た目は強度が元の状態よりも丈夫になったように見えます。
実はですね、見た目だけなんです(;^_^A
『お!丈夫になった』じゃなくて・・・そこまでしないと最低限直らないからなんです。
太くなったりする見た目の他にもまだあります。
溶接修理は銀ロウという物で接着面に付け、火(トーチバーナー)で溶かし溶接します。溶接した箇所はまず元のメッキが剥がれます。色は銀色になり、火で焦げた黒い跡もついたりします。
とここまではバーナー修理の説明です。
バーナー溶接の他にレーザー溶接があります。
レーザー溶接は、そのレーザー光の熱源で溶接を行います。光の太さ調節をすることでピンポイントで他の部分まで焼け焦げることもなく、かなり見た目が綺麗です。
まとめると
バーナー溶接
- 盛り上がって太く見える
- メッキは剥がれる
- 強度は落ちる
- 黒い焦げ跡が残る
レーザー溶接
- 見た目が綺麗
- 強度は落ちる
結果、修理したメガネはどちらも強度は落ちます。修理したメガネはいつも以上に大切に扱わないといけません。
メガネの修理は何度でも直せるのか?
破損した箇所にもよりますが、同じ箇所を何度も溶接修理を行うと付いたとしても何かの拍子にまたとれてしまう可能性は高くなります。それから何度も修理を重ねていくとフレームが微妙に歪んだり、見え方に影響してしまうこともあります。
メガネの溶接修理にかかる期間や費用
昔は店舗で溶接ロー付けをしていたので、当日もしくは一日預かりで仕上がりました。今は店舗では行わず、早くても二週間、長くてメーカー送り修理約一ヶ月はかかります。
費用は箇所によって変わりますが、大体1つのパーツ修理に3,000~5,000円が相場です。・・・新しくメガネを買いなおしたほうがよいかも・・・・
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